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探究するっておもしろい!~探究の種は情熱から~
神戸市立葺合高等学校で大澤直樹教授が高校生に向けて熱いメッセージ
2025年7月15日(火)、兵庫県神戸市立葺合高等学校(森田哲司 校長)にて「高校生国際会議&総合的な探究の時間」の全体発表会が開催され、威廉希尔中文网站電気エネルギーシステム工学科の大澤直樹教授が基調講演を行いました。講演タイトルは「探究するっておもしろい~探究の種は情熱から~」。1~3年生の全校生徒の約1000名が対面とオンラインで参加し、熱心に耳を傾けました。
講演では、大澤教授が自身の高校時代から現在の研究活動に至るまでの「探究の旅」を語りました。高校時代にラジコンカーに夢中になったことがきっかけで電気工学の道へ進み、大学では高電圧工学に魅了され、放電現象の研究に没頭。現在は世界初の現象を発見し、国際的な共同研究を進めるなど、情熱を持って探究を続ける姿勢が伝わる内容でした。
生徒らにとって特に印象的だったのは、「好きなことに熱中することが探究の原動力になる」というメッセージです。大澤教授は、自身の研究テーマが専門外の分野にまたがることも多く、必要に応じて化学やプログラミング、材料工学などを学びながら研究を進めてきたと語りました。「自分の専門外だからできない、ではなく、必要なら学べばいい。情熱があれば、どんな分野でも乗り越えられる」と語る姿に、生徒たちは大きな刺激を受けました。
また、探究活動において「周囲を巻き込む力」や「チームで取り組む姿勢」の重要性にも触れました。大澤教授は、自身の研究が一人ではなく、仲間と協力しながら進めてきたことを紹介し、「情熱があれば、周りの人も巻き込んでいける」と語りました。さらに、「探究のテーマは途中で変わってもいい」「わからないことがあっても、まずはできることから始める」といった柔軟な思考と行動力の大切さも強調しました。
講演の終盤では、大澤教授が現在取り組んでいる「放電現象の可視化」についても紹介しました。これは、空気中で発生する放電を特殊な材料と技術を用いて視覚的に捉えるという世界初の試みであり、環境浄化やエネルギー効率の向上にもつながる可能性を秘めています。教授は「自分の好きなことを突き詰めていくことで、社会に貢献できる。それが最高の生き方だと思う」と語り、探究の先にある未来への希望を示しました。
この講演を通じて、生徒たちは「探究とは何か」「自分の興味をどう深めていくか」「社会とどうつながるか」といった問いに向き合うきっかけを得ました。
生徒たちの感想から見える“探究の芽”
講演を聞いた生徒たちからは、以下のような感想が多く寄せられました:
?「情熱があれば何でもできる」という言葉に強く共感し、自分の探究活動にも情熱を持って取り組みたいという声が多数。
?好きなことに没頭する姿勢に感銘を受け、「自分の好きなことを見つけて、それを突き詰めたい」「将来は好きなことを仕事にしたい」といった前向きな意見が多く見られました。
?大澤教授が専門外の分野にも挑戦しながら研究を進めている姿勢に刺激を受け、「苦手な分野でも必要なら学ぶ」「自分も挑戦してみたい」といった意欲的な感想が目立ちました。
?「周囲を巻き込む力」や「チームで探究することの大切さ」に気づき、「自分の探究にも仲間を巻き込んで進めたい」といった声も。
?「探究のテーマは途中で変わってもいい」「小さなことから始めていい」という柔軟な考え方に安心し、今後の活動に前向きな姿勢を持つようになったという感想も。
?プラズマや電気工学などの話題を通じて、「自分の好きなことを突き詰めることで、社会に貢献できる」「探究は人生を豊かにする力になる」と実感した生徒も多くいました。
金沢工業大学では、これからも高校生の探究活動を応援し、学びの場を提供していきます。
”探究の種”は、皆さんの情熱の中にあります。
ぜひ、自分だけのテーマを見つけて、楽しく深く探究してみてください。
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