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航空宇宙工学科 赤坂剛史教授が神奈川県川崎市と福井県坂井市のスタートアップ関連事業に採択。
「50kg積載?50km超 飛行可能なドローン」の事業化に弾み

2025/9/4 NEW

航空宇宙工学科 赤坂剛史教授が開発?事業化に取り組む「50kg積載?50km超 飛行可能なドローン」が2件のスタートアップ関連事業に採択されました。

採択されたのは、神奈川県川崎市が行う「Kawasaki Deep Tech Accelerator 2025」と福井県坂井市が進める「令和7年度『新産業共創事業』」の2件です。

【Kawasaki Deep Tech Accelerator 2025について】

神奈川県川崎市は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー?産業技術総合開発機構)及び川崎市産業振興財団と連携して起業家支援拠点を運営する自治体です。特に研究開発型ベンチャー企業の支援に取り組み、大学や企業等の技術を活用して新規事業の立ち上げを目指す有望な個人や立ち上げ初期のベンチャー企業を支援する「Kawasaki Deep Tech Accelerator」プログラムを運営し、大学や企業等における研究成果(知財等)を活用して研究開発型ベンチャーの設立を目指す研究者や、創業初期のベンチャー経営者を対象とした、事業化の加速を支援しています。

このたび「Kawasaki Deep Tech Accelerator 2025」支援対象者として10名が発表され、「50kgの荷物を50km超の距離で空輸する物流ドローン事業」で応募した赤坂教授が選ばれました。

【坂井市 令和7年度『新産業共創事業』について】

福井県坂井市では、イノベーションのポテンシャルが高い技術やアイデアを持つスタートアップ企業と坂井市内の企業が協働することで、産業振興のモデルケースとなるイノベーションを創出するアクセラレータープログラムとして「新産業共創事業」を進めています。坂井市の地域課題や産業とのシナジーを生み出す、次世代技術を有するスタートアップを公募?選考するもので、本事業の初年度となる今年度は「繊維産業の持続可能性向上」と「中山間地?過疎地域物流の最適化、災害対応力の強化、農作業負荷の軽減、新規観光コンテンツの導入(ドローン)」という2つのテーマを軸に公募が行われました。

厳正な審査の結果、地域企業と連携した事業開発を行い、将来的に坂井市に拠点を設ける可能性がある5者が採択され、「高ペイロード(50kg)積載、かつ、長距離航行(50km)可能なドローンを用いた運搬作業、物流業務のサービス展開」で応募した赤坂教授が、その1つに選ばれました。

※採択された5件の内訳:北海道大学、金沢工業大学、スタートアップ企業3社(東京都2、福岡県1)

当キックオフイベントが8月26日(火)、坂井市内に新設されたイノベーション拠点「SAKAI WEAVE」で行われ、5件のスタートアップ?研究者が事業紹介を行いました。

キックオフイベントで事業紹介を行う赤坂教授

【赤坂教授の取り組みについて】

令和7年度「大学発新産業創出基金事業 スタートアップ?エコシステム共創プログラム TeSH GAPファンドプログラム」の採択結果が2025年5月に発表され、航空宇宙工学科 赤坂剛史 教授の「最大積載量50kg?飛行距離50km超のVTOL型有翼電動ドローンの事業」が「ステップ2」(スタートアップ組成)に採択され、事業化を目指しています。

当プログラムは、科学技術振興機構(JST)大学発新産業創出基金事業 スタートアップ?エコシステム共創プログラムを委託されたTech Startup HOKURIKU(TeSH:テッシュ)が、北陸3県の13大学?3高専に所属する研究者に対し、GAPファンド※を通じた支援を行うものです。

※GAPファンド:大学の基礎研究と事業化の間にある”ギャップ”を埋めるために、 政府が大学や研究者に提供する資金

赤坂教授の「最大積載量50kg?飛行距離50km超のVTOL型有翼電動ドローンの事業」について

赤坂教授は、「最大積載量50kg?飛行距離50km超のVTOL型有翼電動ドローンの事業」が令和6年の「ステップ1」(応用研究の支援)に採択され、開発と飛行実験に取り組んできました。

ステップ1で開発した大型ドローン0号機は2025年3月に手取川河川敷にあるラジコン飛行場で、積載量50kg超の飛行実験に見事成功し、現在開発中の山間地?離島?被災地での物資輸送用大型ドローンの実用化に弾みがつきました。

現在、上述の令和7年度の「ステップ2」の採択を受け、スタートアップ組成(事業化)を目指しています。運搬作業を行う事業者や、物流業務に新たにドローンを活用する事業者を想定し、飛行距離50kmの飛行実証を進めながら、まずは山間部や離島、その後は平野部?市街地にて実証試験を実施し、さらに事業拡大戦略を構築しながら開発を進めています。

大型ドローン0号機(手取川河川敷)

「50kg積載?50km超 飛行可能なドローン」の事業化を目指す赤坂教授

(関連ページ)

2025年度 Kawasaki Deep Tech Acceleratorの支援対象者が決定しました(2025年9月1日)

Kawasaki Deep Tech Accelerator 2025

「坂井市新産業共創事業(次世代技術スタートアップ革新に向けて)令和7年度」

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